【STEM教育】マインクラフトで学ぶ算数・理科・英語・社会!MakeCodeプログラミング活用術

【STEM教育】マインクラフトで学ぶ算数・理科・英語・社会! プログラミング教育

マインクラフトは「ただのゲーム」じゃない!隠れた教育効果とは

「マインクラフトでは、実は小学校で習う科目の素地となる要素がたくさん隠れてるんです」

momit.fmエピソード87で語ったマインクラフトの教育的側面。単なるブロックゲームと思われがちですが、実は各教科の学習要素がたっぷり詰まった、まさに「デジタル時代の総合学習教材」なんです。

さらに、MakeCodeを使ったプログラミングで「エージェント」を動かせば、寝ている間に自動で農作業をしてくれる仕組みまで作れる。これぞ、21世紀型の学びの形です。

教科別!マインクラフトで身につく学習スキル

算数:座標と空間認識力

マインクラフトでは座標(X, Y, Z)の概念が自然に身につきます。

  • 3次元空間の理解: 前後・左右・上下の位置関係
  • fillコマンドで座標入力: /fill sx sy sz dx dy dz block_name のように数値を直接タイプ
  • 図形の構築: 正方形、長方形、立方体の理解
  • 対称性の学習: 建築での左右対称デザイン

実際にプレイする中で「ここから10ブロック東、5ブロック上」といった絶対的、相対的な概念が理解できるようになり、空間把握能力が飛躍的に向上します。

理科:レッドストーン回路と化学の学習

「レッドストーン」というゲーム内アイテムを使えば、本格的な回路設計が学べます。

  • 電気回路の基礎: ONとOFFの概念、物理法則の理解
  • 論理回路: AND、OR、NOTゲートの理解
  • 自動化の仕組み: センサーと動作の連動
  • エネルギーの伝達: 動力源から機械への伝達
  • 化学記号の学習 (教育版限定): 元素記号を使って風船などのアイテムを作成

教育版では化学要素が追加されており、H(水素)やHe(ヘリウム)などの元素記号を使って、実際に風船を作りながら楽しく化学を学べます。子どもたちは遊びながら、プログラミング的思考の基礎となる「条件分岐」や「繰り返し」の概念を自然に習得していきます。

【マイクラ化学実験シリーズ②】Minecraftで風船をつくる方法 | 第7回Minecraftカップ
参加者からの質問や相談が多かった技術的な内容について、本記事で紹介していきます。 以下の注意事項を読んでから取り組んでみてください。 ※本記事で紹介するサイトやサービスは公式アプリではございません。 ※以下の手順は、執筆時点の情報としてご参

英語:コマンド入力とアイテム名で自然に英単語学習

マインクラフトのアイテム名は英語がベース。特にコマンド入力時は英語での指定が必須となり、日常的に触れることで自然と英単語が身につきます。

  • 基本ブロック: stone (石)、wood (木)、iron (鉄)
  • 高級ブロック: netherite_block (ネザーライトブロック)
  • 特殊コマンド: air (空気ブロック、削除用)
  • 回路関連: redstone (レッドストーン)

fillコマンドを使う際は、ブロック名を英語で正確に入力する必要があるため、スペルも含めて実践的に学習できます。

社会:防災とSDGsを学ぶ実践的教育

エピソードでもお話ししたマイクラカップのお題である「レジリエントな建築」の概念。これは現代社会の重要なテーマです。

  • 防災意識: 災害に強い構造を考える
  • 都市計画: 効率的な街づくり
  • 資源管理: 限られた資源の有効活用
  • 環境配慮: 自然と調和した建築
  • レジリエンスの理解: どんな困難があっても立ち向かい、前に進む力

第7回マインクラフトカップ2025で実践学習!

大会テーマ:「未曾有の災害から人類の命をまもれ!〜レジリエンスを備えたまちづくり〜」

実際に、マインクラフトカップ2025では「災害に立ち向かう力」がテーマとなっており、例年2つの部門で作品を募集しています:

まちづくり部門

  • テーマ:「レジリエンスを備えたまちをつくろう」
  • 防災・復興をテーマにした未来のまちを設計

たてもの部門

  • テーマ:「レジリエンスを備えた建物をデザインしよう」
  • 5つの災害(台風、洪水、地震、津波、土砂災害)に対応
  • 4つのエリア(住宅街、オフィス街、農場、港)での防災建築

子どもたちは遊びながら、実際の社会課題について深く考え、解決策を形にする機会を得られます。

第7回Minecraftカップ | 教育版マインクラフトを使用した作品コンテスト。子どもたちがプログラミングやデジタルなものづくりにふれることのできる機会を創出します。
教育版マインクラフトを使用した作品コンテスト。子どもたちがプログラミングやデジタルなものづくりにふれることのできる機会を創出します。

プログラミング/情報:コマンドラインに慣れる

マインクラフトでは、コマンドを使うことでCLI(コマンドラインインターフェース)操作に自然に慣れることができます。

  • fillコマンドの構文: /fill sx sy sz dx dy dz block_name
  • 実行例: /fill 10 64 10 20 70 20 stone (石のブロックで直方体を作成)
  • コマンドの理解: パラメータの意味、順序、エラー処理を実践的に学習
  • CLI作業への慣れ: タイピング能力の向上、コマンド記憶力の養成

これらのスキルは、プログラミングに対するハードルを下げ、将来のプログラミング学習やIT分野での仕事に直接つながる貴重な経験となります。

【マイクラ】「fill」コマンドで整地する方法【統合版&Java】|テックマインブログ
本記事では、「マイクラのコマンドで整地する方法は?」「コマンドで整地するときの注意点は?」という疑問を解決します。fillコマンドで整地したい方は必見です。

MakeCodeで次のレベルへ!AIエージェントプログラミング

MakeCodeとは?

マインクラフト教育版で使える、ビジュアルプログラミング環境。ブロックを組み合わせるだけで、本格的なプログラムが作れます。

AIエージェントができること

エピソードで紹介された「寝ている間に農作業」の例:

1. 種まきを自動化
2. 水やりのタイミング制御
3. 収穫の自動判定
4. 倉庫への運搬
畑を耕すエージェント
耕してもらうためのプログラム例

「エージェントが寝ている間も働いてくれるんです」というエピソードトークの通り、効率化の概念も学べます。

始めるために必要なもの

おすすめ学習リソース

書籍

マインクラフト関連

関連学習書籍(子どもが参考にした本)

オンライン教材

まとめ:遊びと学びの境界線をなくす

マインクラフトは「ゲーム」という入口から、算数・理科・英語・社会、そしてプログラミングまで、幅広い学習機会を提供してくれます。

エピソードで話したように、「寝ている間もエージェントが働く」仕組みを作ることで、効率化や自動化の概念も学べる。これはまさに、AI時代を生きる子どもたちに必要なスキルです。

「ゲームばかりして…」と嘆く前に、その「ゲーム」を最高の学習ツールに変えてみませんか?マインクラフト教育版とMakeCodeの組み合わせで、子どもたちの可能性は無限大に広がります。

momit.fm では、AIやテクノロジーを活用した革新的な教育方法をお届けしています。次回もお楽しみに!

参考リンク

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