「小学生が一人でスイスへ?」驚きの体験談
こんにちは!momit.fmのYuです。
「うちの子、今年の夏休みに一人でスイスに行ったんです。2週間も。」
エピソード84でお話ししたこの話、正直言うと周りのママ友からは「えっ、大丈夫なの?」「怖くない?」という反応がほとんどでした。
今回は、Unaccompanied Minor(付き添いなし未成年)制度を使った小学生の単独渡航について、実際の準備から当日の流れ、そして気をつけるべきポイントまで、詳しくお伝えします。
Unaccompanied Minor(UM)制度とは?
子ども一人でも飛行機に乗れる仕組み
Unaccompanied Minor(アンアカンパニード・マイナー)、通称「UM」は、航空会社が提供する子ども単独渡航サポートサービスです。
基本的な仕組み:
- 航空会社スタッフが付き添い
- チェックインから到着まで一貫サポート
- 専用の待機エリア利用
- 乗り継ぎのサポート(必要な場合)
- 到着時の引き渡し確認
年齢制限と条件
航空会社によって規定は異なりますが、一般的には:
| 航空会社 | 対象年齢 | 直行便 | 乗り継ぎ便 | 追加料金 |
|---|---|---|---|---|
| スイス航空 | 5〜11歳 | ○ | △ | 約10,000円 |
| ANA | 5〜11歳 | ○ | ○ | 無料 |
| JAL | 5〜11歳 | ○ | ○ | 無料 |
| ルフトハンザ | 5〜11歳 | ○ | △ | 約8,000円 |
※記事の情報は2025年11月時点のものです。航空会社の規定や料金は変更される可能性がありますので、ご利用前に各社公式サイトでご確認ください。
我が家が利用したスイス航空では、5歳から11歳が対象で、12歳以上は単独での搭乗が可能になります。
各航空会社の詳細情報:
なぜ単独渡航を選んだのか
エピソードでもお話ししましたが、我が家の長男は内向的な性格。「大丈夫かな?」という不安はもちろんありました。
でも、決断した理由は:
- 心身ともに健康的な生活をさせたい: 国内でのイベント、宿泊行事に一切興味を示さず家にいる気満々の息子。デジタルどっぷり生活を改善したい
- 恵まれた機会を活かしたい: 幸い海外に仲の良い親戚が住んでおり向こうもウェルカムな雰囲気
- 親としても仕事との両立は至難の業: 正直、小学生2人+未就学児がいる中で、夏休みずっと家にいられても困る…学童も嫌がるし、ごはんも大変だし…
そして、「やらせてみないと分からない」という思いが最後の決め手になりました。
航空会社の選び方と予約のコツ
航空会社選びのポイント
私がチェックした項目:
- UM制度の充実度: サポート内容の詳細
- 直行便の有無: 乗り継ぎは不安だった
- 料金: 航空券+UM追加料金
- 評判: 口コミやレビュー
- 日本語サポート: 緊急時の対応
AIで航空会社を比較
ここで活躍したのがChatGPT。
「小学生が単独でスイスに行く場合、どの航空会社がおすすめ?UM制度の内容、料金、評判を比較してください。」
こんな質問を投げると、各航空会社の特徴を整理してくれました。
※Web検索モードやDeep Researchモードを併用することでなるべく正確な情報を取得してもらうようにしましたが、最終的な航空券の情報などはGoogle検索しています。
AIが提案してくれた比較ポイント:
- 安全性と信頼性
- UM制度の具体的なサポート内容
- 料金の妥当性
- 過去のトラブル事例
- 親の評判
さらに、「懸念点や注意すべきリスクも教えて」と明示的に指示することで、批判的な視点も含めた情報を得られました。これ、エピソードでも強調しましたが、AIに頼るときは「批判してほしい」と伝えることが本当に大切なんです。
予約時の注意点
UM制度利用の予約方法:
- オンラインでは予約不可の場合が多い
- 電話予約が必須
- 事前にUM申込書の提出が必要
- パスポート情報の確認
我が家の場合、スイス航空に電話して、オペレーターと直接やり取りしました。オンラインより手間はかかりますが、丁寧にサポートしてもらえて安心でした。
準備編:出発前にやっておくべきこと
必要書類の準備
絶対に必要なもの:
- パスポート(有効期限に余裕を持って)
- UM申込書(航空会社指定フォーム)
- 同意書(保護者のサイン)
- 緊急連絡先リスト
- 渡航先の受取人情報
あると便利なもの:
- 英語での連絡先カード
- 医療情報メモ(アレルギー等)
- 保険証券のコピー

荷物の準備
機内持ち込み:
- 常備薬(アレルギー対応薬、鎮痛剤、整腸剤)
- 暇つぶしグッズ(タブレット、本)
- モバイルバッテリー
- 羽織りもの(機内は寒い)
預け荷物:
- 2週間分の着替え
- お土産用の現金
言語の壁
英会話は習っていないため、英語でのコミュニケーションが心配でした。基本的には空港・機内では日本語サポートがあるはず、到着したら日本語が話せるいとこがついてるので問題ないのですが、チューリッヒ空港での引き渡し時に日本語サポートの保証がないと言われていたため。万が一に備えて。
なので翻訳アプリはホーム画面に置き、何度か日本語から英語にする方法を練習しました。
コミュニケーション環境の整備
渡航前に、子どもとの連絡手段をしっかり準備しました。
- LINEアカウントの作成:
- 子ども専用のLINEアカウントを新規作成
- スイスのいとこを含めたLINEグループを作成
- 通信方法の説明:
- 通常の電話(国際電話)とインターネット通話の違い
- LINE通話やビデオ通話の使い方
- Wi-Fi接続時とモバイルデータ使用時の違い
- 実践練習:
- いとことのLINE通話を事前に何度も練習
- メッセージの送受信
- 緊急時の連絡方法の確認
当日の流れ:空港での手続き
チェックイン
到着時刻:
国際線は通常2〜3時間前ですが、UM利用の場合は3時間前を推奨されました。
手続きの流れ:
- 通常のチェックインカウンターへ
- UM申込書とパスポートを提出
- 航空会社スタッフから説明を受ける
- オレンジ色の識別ポーチを首にかける
- 搭乗に関する書類を受け取る
オレンジのタグと書類
エピソードで話したオレンジ色のポーチ。これが本当に目立つんです。
ポーチの中身:
- 子どもの個人情報
- フライト情報
- 送り主と受取人の連絡先
- 緊急連絡先

見送りのタイミング
保安検査場まで:
親が同行できるのは保安検査場の入口まで。そこで航空会社スタッフに引き渡します。
最後の最後でごね出したらどうしようと一抹の不安があったものの、案外あっさりバイバイできて若干拍子抜け。笑
逞しさを感じました。

搭乗から到着まで
注意点として、親は飛行機が完全に飛び立ってから10分間は空港内にいないといけません。万が一トラブルにより引き返した際のお迎えのためとのこと。
私は成田空港のカフェで見送ってから2時間程度時間を潰しました。
出発までのサポート:
- 飛行機に乗せるまで完全にサポート
- 客室乗務員が定期的にチェック
- 食事や飲み物のサポート
- トイレの案内
- 到着準備の手伝い
到着後:
- 他の乗客より先に降機(お迎え者いわく、優先レーンを通ってきたようで最初に出てきたとのこと)
- スタッフが引き渡し場所まで同行
- 受取人の確認(身分証明書チェック)
- 書類にサイン
実際にやってみて分かったこと
注意すべきポイント
航空会社への事前確認は必須:
UM制度を利用する際は、必ず電話で詳細を確認しましょう。
- 言語サポート: 成田空港と到着地での日本語サポートの有無
- キャンセルオプション: 予期しない事態に備えて(プラス3万円程度)
- 引き渡し手続き: 受取人の本人確認方法など
渡航先の住所のスペルなど細かい情報を伝える必要があるので、事前にメモを準備しておくと安心です。
荷物には優先タグが付く:
UM利用の場合、スーツケースにプライオリティシールが貼られ、空港で優先処理されます。大切なものは機内持ち込みにしつつ、この優先処理のおかげでスムーズに荷物を受け取れました。
まとめ:単独渡航は最高の成長体験
momit.fm エピソード84で話した小学生の単独渡航。
最初は不安だらけでしたが、今では「やって良かった」と心から思っています。
子どもにとっては、一生忘れられない冒険。親にとっては、子どもの成長を実感できる貴重な経験となりました。
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