こんにちは。momit.fm のYuです。今回は、momit.fm 定番のトピックであるマイクラについて、教育的な切り口からお届けいたします!
マイクラってそもそもどういうもの?子どもが良く口にするけど実はよくわかってない…という方は、下記より詳解の記事をご覧ください!
マイクラの遊び方は無限大
Podcastでも毎度話していることですが、マインクラフトは定期的にアップデートが行われ、その都度新しい機能や「こういう使い方ができるのか!」といった発見があります。子どももリリース前にYouTubeなどで最新のアップデート内容をキャッチアップし、それを教えてくれることが多々あります。ソフトウェアエンジニアの世界で言うところの言語やフレームワークのアップデートをリリースノートでチェックするのと同じ感覚でしょうか。笑
そして私も最近子どもから教えてもらった機能のひとつに、「ストラクチャーブロック」の存在があります。
ストラクチャーブロックについて
ストラクチャーブロックとは?
ストラクチャーブロックとは、建物やエリアをコピー&ペーストできる機能を持つ特殊なブロックです。このブロックを利用するためには、座標を指定して対象範囲を選択する必要があります。
きっかけは子どものエレベーター製作
子どもが初めてストラクチャーブロックを使った例として、エレベーターの製作があります。YouTubeを見ながらレッドストーンと粘着ピストンを組み合わせてがんばって作りました。
このエレベーターは、ボタンを押すと上に移動し、各階に着くとドアが開くという手の込んだものでした。息子がこれを作るのには2、3日かかりましたが、トライアンドエラーし何度も挫けそうになりながらも完成した時の歓喜の表情は忘れられません。(学校から帰宅するなりエレベーター制作に向かう日が続きましたw)
そして今度はこのエレベーターを別のエリアでも作りたいと言い出しました。ここまでがんばって作ったエレベーターを再現するのは大変です。そこでストラクチャーブロックの登場です!
ストラクチャーブロックの使い方
1. まずは、ストラクチャーブロックを取得します。コマンドでしか入手できないので、コマンド入力画面を開き /give @s minecraft:structure_block
を実行しましょう。
2. 次に、コピーしたい建造物やエリアのX,Y,Zの3軸が交差する角に、1で入手したストラクチャーブロックを設置します。
3. ストラクチャーブロックを右クリックして操作パネルを開き、以下の手順でコピーします
- a. 「サイズ」欄X,Y,Zの数値を調整しコピー対象の構造物全体が入るようにします(マイナス方向に調整する「オフセット」は微調整したい場合に使いますが子どもと試す場合は複雑になるのでなるべく角にブロックを置くうことでオフセットを使わなくて良いようにしたほうが良いですw)
- b. 「モード」を開き「保存」を選択します
- c. モード下のテキストエリアに保存する名前を記載します。これは復元する際に使うので覚えておけるものにしましょう。冒頭に”mystructure:”というプレフィックスがデフォルトで付きますが、そのままでOKです。
- d. 「保存」ボタンを押します
4. 再現したい場所に移動し、ストラクチャーブロックを適当な場所に置きます
5. 4で設置したストラクチャーブロックの操作パネルを開き、「モード」は「ロード」を選択、テキスト欄には保存時に入れた名前を入力します。ここでも”mystructure:”は勝手に付きます。
6. 最後に「ロード」ボタンを押します
7. 出現しました!
空間認識能力や数学的思考力が磨かれる理由
ストラクチャーブロックを指定するタスク
上記の手順でおわかりの通り、コピーするためにはX,Y,Zという座標軸を理解する必要があります。(マイクラには対象物をGUIで選択するといったユーザー目線は基本ありませんw)小1の息子にとっては座標もX,Y,Z方向も何だかわからないまま、とにかくコピーがしたいというモチベーションで各軸の値に数値を入れてみました。
これにより、「よくわからないけどXの数字を増やすと範囲が増える、逆に減らすと選択範囲が狭まる」ことを体験しました。今後、座学で”座標”を習ったときにこの体験と一致するときが来ることでしょう。
マイクラでは座標はよく使う?!
ちなみに座標に関しては実はストラクチャーブロックに限った話ではなく、マイクラではいろいろなところで出てきます。例えば頻出の「あるブロックで埋める」ための fill コマンドでのコマンドは /fill 始点x 始点y 始点z 終点x 終点y 終点z ブロック名 ...
なんて形で登場します。始点のX,Y,Zと終点のX,Y,Z、あわせて6つの数値を入れさせるという作業です。最初の説明がめちゃ大変なやつ(汗)
まとめ
今回は、マインクラフトの教育的な側面、特に空間認識力や数学的思考力にフォーカスしつつストラクチャーブロックの紹介をしました。マイクラでは便利に抽象化された機能ではなく、愚直に座標の数値を入力させるようなシーンが多いのですが、これが「やりたいことを実現するためには難しいけど試行錯誤してやってみる」→「うまくいった時の達成感が半端ない」というループが成り立ち引き込まれる様子を見て、うまくできてるなといつも感心します。さらにこの”試行錯誤してトライした難しいこと”は後に数学的思考力へと繋がる内容が多いのです。
これが多くのマイクラが教育現場でも取り入れられ、最近ではマイクラ入試なるものまで登場している所以です。
momit.fm では子どもの教育的観点から見たマイクラについて話しています。ぜひお聴きください!
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